角界激震、北の湖理事長の責任問題発展も
9月27日9時43分配信 日刊スポーツ
朝青龍騒動が冷めやらぬ中、またも角界に激震が走った。時津風親方(57=元小結双津竜)が、弟子たちに時太山への暴行を指示したことが明らかになり、日本相撲協会には26日、苦情の電話が殺到した。中には1時間以上も抗議するファンもいた。角界の規律を破るなどといった今までの不祥事とは違い、死者を出す事件が発覚。協会が受けるダメージは計り知れず、北の湖理事長の責任問題に発展する可能性もでてきた。
17歳の少年を死に至らしめた悲劇に、ファンの怒りが爆発した。この日、日本相撲協会には苦情、抗議の電話が鳴りやまなかった。事務所の13の外線はもちろん、広報部の電話がすべて埋まる時間帯もあった。職員の1人は「朝青龍騒動どころじゃない。まだ真実を把握していないので、返答にも困る」と困惑の表情を浮かべた。
北の湖理事長は「警察に捜査をお任せしている段階だが、1人の力士が亡くなったということは重く受け止めなくてはならない」と協会トップとして捜査の行方を見守る姿勢を示した。ただ今日27日に開かれる理事会、師匠会では「警察が捜査中ということだし、こっちから理事会でいうことはない」と取り上げないことを明言。しかし大島巡業部長(元大関旭国)が「かなり、しごきがひどかったと聞いた」と話すなど論議されるのは必至だ。日本相撲協会最高の意思決定機関の面々が「調査中」だけの言葉で納得するとは、考えにくい。
危機感は朝青龍問題の比ではない。ある親方は「朝青龍問題は法律違反ではないが、今回は法を犯している。世間の常識では考えられないことが起きた」と波紋の大きさを憂慮した。若い衆を強くするための「かわいがり」は角界の常識として伝承されてきたが、度を越えた暴行で死亡にまで発展したことで一般社会の感覚とは、あまりにも懸け離れていることを露呈。また、ある若手の師匠は「この件の影響で、入門予定だった3人の新弟子から次々と断られた」と嘆くなど、ダメージは計り知れない。
北の湖理事長は「うちのけいこ場には竹刀がない。オレは(暴力が)嫌いだから」というが、実際に竹刀がおいてある部屋は数多く存在する。朝青龍問題もそうだが、世間一般の常識とは、あまりにも乖離(かいり)した角界の体質が問われて当然。本人の辞意や解雇処分が予想される時津風親方の処遇はもちろん、北の湖理事長の責任問題にまで発展するのは必至だ。
posted by ギターの痔瘻 at 16:52|
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